交通部テジクッパッ
映画 「
승부」 を観終えて、釜山市民公園方面へ歩く。園内でのイベントを観覧する前に、公園の北にある교통부돼지국밥(交通部テジクッパッ)という食堂で昼食をとることにした。
ユニークな店名には由来がある。1950年に朝鮮戦争が勃発し、釜山が臨時首都となっていた当時、凡一洞(ポミルドン)の鉄道局の建物に 「교통부」(交通部、部は省に相当)が入ったことから、そのあたりが交通部と呼ばれるようになった。その付近に、平壌から避難してきたチェ・スンボクさんが1956年にテジクッパッ店 「할매국밥(ハルメクッパッ)」 を開いたのが始まり。チェ・スンボクさん亡きあとは息子が店を継いで運営している。現在の店名は 「
60년전통할매국밥(60年伝統ハルメクッパッ)」。
そのハルメクッパッの味を受け継いだ息子の夫人が厨房に立つのが、ここ 「교통부돼지국밥(交通部テジクッパッ)」 ということのようだ。
週末の12時前だったが、すでに大勢の客でにぎわっていた。常連客も多いようだ。私は수육백반(12,000w)、夫は모듬の따로국밥(9,500w)を注文。テジクッパッは、豚肉のみ(돼지)、ホルモンのみ(내장)、スンデのみ(순대만)、豚肉+スンデ(순대)、豚肉+ホルモン(섞어)、豚肉+ホルモン+スンデ(모듬)と、具が選べる。それぞれご飯がスープに入っているものは9,000w、ご飯が別に出てくるものは9,500w。
あっという間に料理が並んだ。この店のスープは白濁せず澄んでいるのが特徴。
수육백반のスユク(茹で豚)。厚めで、赤身と脂身のバランスがよく、ジューシーで柔らかい。とてもおいしい。
수육백반のスープは具なし。ニラやアミエビの塩辛を入れていただく。白濁タイプよりあっさりしているが、コチュカルが入っているのでかすかにヒりりとした辛さも。
夫の、豚肉+ホルモン+スンデ入りクッパッ。美味。
白濁していないテクジッパッを食べるのは、たぶん二度目。こちらもあっさりしておいしいが、食べ慣れているせいか白濁タイプのほうが 「テジクッパッを食べた!」 という気がする。
その後も客足は途切れず。地元の人に愛されている店なんだなあと実感。
교통부돼지국밥(交通部テジクッパッ)
釜山市釜山鎮区蓮池洞190-9 (釜山鎮区蓮池路12-1)
(051) 805-3591
営業時間:8:00~20:30
定休日:金曜日
地図
https://naver.me/5D8Ib4H8
교통부돼지국밥の近くの風景。魚やワカメが干してあったりと、昔ながらの雰囲気。
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