2021年07月18日
ムクゲの花が咲きました
ムクゲ(무궁화/無窮花)の季節。




もう一つ気に入っているのは、散りぎわの姿である。椿のように咲ききったままポトリと落ちることはない。いったん開ききった花びらをくるくると巻いて蕾状の姿に戻り、身の始末を終えてからハタリと落ちる。蕾状に戻るといっても、これから咲こうとするふくらみや活力の姿ではなく、洗い晒された麻のような色と、しわしわの姿に身を巻いて、それから音もなく散る。こんなに行儀のいい花も珍しい。身だしなみのいい明治の女の着替えを、ふと垣間みたときのような感慨を持つ。
――茨木のり子 『ハングルへの旅』 P.194


かなり遅れてやってきた梅雨も間もなく明ける。本格的な夏の始まり。
もう一つ気に入っているのは、散りぎわの姿である。椿のように咲ききったままポトリと落ちることはない。いったん開ききった花びらをくるくると巻いて蕾状の姿に戻り、身の始末を終えてからハタリと落ちる。蕾状に戻るといっても、これから咲こうとするふくらみや活力の姿ではなく、洗い晒された麻のような色と、しわしわの姿に身を巻いて、それから音もなく散る。こんなに行儀のいい花も珍しい。身だしなみのいい明治の女の着替えを、ふと垣間みたときのような感慨を持つ。
――茨木のり子 『ハングルへの旅』 P.194
かなり遅れてやってきた梅雨も間もなく明ける。本格的な夏の始まり。
Posted by dilbelau2 at 09:07│Comments(0)
│動植物・花