2024年11月04日

福岡を満喫し釜山へ 12

つづき

おいしいものを食べ、行きたかったところにも行き、2泊3日の福岡を満喫して帰途につく。帰りのクイーンビートルは15時発。バスがスムーズに来て、博多港には13時ごろに到着した。早く着いたなと思っていたが、カウンター前にはすでにけっこうな数の人が並んでいた。巨大なバックパックを背負った外国人の姿も。

チェックインを早く済ませたおかげで、乗船時間まで2階の椅子でゆっくり座って待つことができた。乗船したら、往路と同じくキャリーバッグを荷物置き場に置いて、座席へ。

出港する際、JR九州高速船のスタッフらしき人が3人、カンカン照りのなか日傘もささずに港に立ち、手を振って見送ってくれているのが窓から見えた。炎天下、気の毒だな、日傘くらいさせばいいのに、と、そのときはただそんなふうに思っていた。後日、例の浸水の虚偽報告や隠蔽工作などのニュースに触れたときはその3人の姿が頭に浮かび、怒りが湧いてきた。地上や船内のスタッフたちはあんなに一生懸命働いているのに、会社のトップは何をやっているのかと。この先、クイーンビートルの処遇がどうなるのかわからないが、彼ら従業員がまた誇りを持って働けるようになることを祈るばかりだ。

さて、私たちは進行方向左側の席を予約していたのだが、窓から差し込む日差しと熱が強烈なので、空いている席に変更してもらった。右側の一番後ろの(本来は)車椅子ユーザー用の席。

福岡を満喫し釜山へ 12

福岡を満喫し釜山へ 12

福岡を満喫し釜山へ 12

復路も体感的にはまったく揺れなかった。『プラスティック』 を読み終え、福岡で買っておいた弁当を早めの夕食として食べ、快適そのものの船旅。

ただ、往路と同じく、またしても15分遅れの到着。3時間40分を謳っていながら、往復ともほぼ4時間かかった。悪天候でスピードが出せなかったわけでもないだろうに。釜山港に着いたあと、KTXに乗り継ぐ予定の人もいたようで、間に合うかどうかハラハラしている様子だった。

クイーンビートルは年内いっぱいの運休が決定、年明けの運航も未定という状況だが、乗り心地としてはとても快適だった。揺れなかったのは、以前のビートルに比べ船体が大きいからもあるだろうし、たまたま波の穏やかな日だったというのもあるだろう。冬の玄界灘は荒れるので、ある程度は揺れるだろう。

約4時間と、飛行機に比べるとかなり時間はかかるが、一方で、荷物の個数の制限がない、液体物でも持ち込める、航行中も船内を歩き回れるなど気楽な面もある。今後またいつかクイーンビートルを利用するかどうかは、JR九州高速船のこれからの姿勢次第かなと。安全面が保証されない限り、乗る気にはならない。



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