2016年10月23日
歴史を物語る工場 10
つづき
建物の奥から明るい光が差し込む。今回のビエンナーレでは、作品もさることながら、工場を改造したこの展示空間が非常に気に入った。1963年の工場設立から45年間、ここで働いた人たちのぬくもりが無機質な空間にしみこみ、1つの歴史を物語っているように感じるからかなと。

4年前の 「2012ビエンナーレ」 では、旧・釜山鎮駅の駅舎を活用して特別展示が行われていた。現役の駅舎当時の切符売り場や宿直室などが残されていて、いい感じだった。しかし、その後何度か展示が行われたきり、駅舎は再び閉鎖されているようで残念だなと。
その点、この 「F1963」 は、ビエンナーレ期間が終わっても有効活用されるんじゃないかなと。

黒い球体の表面を透明の水が伝っているように見えたが、実は、表面を伝っているのは墨汁(▼)。球体に取り付けられたいくつものワイパーが墨汁をぬぐっては、また表面が墨汁で覆われ・・・を繰り返していた。下にたまっているのも墨汁。あまり近くに寄ると墨汁が飛び跳ねることがあります、という注意書きがあった。






とても広い空間に展示された作品の数々をじっくり堪能し、会場出口に到着。本当に見ごたえがあった。次にここで何か展示やイベントが開かれるときにも、是非見に来たいなと。
さて、「F1963」 に来たついでに、すぐ近くの高麗製鋼記念館(Kiswire Museum)も見学していくことにした。カフェ 「TERAROSA」 横の中庭にある階段を上って、

さらにそこから上に続く階段を上ると、高麗製鋼本社や記念館につながる通路がある。

通路から見下ろした工場の屋根(▼)。建物の中は展示空間やカフェにすっかり変身したが、こうして上から見ると工場だった当時の面影が強く残っているなと。



通路を進む。

つづく
建物の奥から明るい光が差し込む。今回のビエンナーレでは、作品もさることながら、工場を改造したこの展示空間が非常に気に入った。1963年の工場設立から45年間、ここで働いた人たちのぬくもりが無機質な空間にしみこみ、1つの歴史を物語っているように感じるからかなと。
4年前の 「2012ビエンナーレ」 では、旧・釜山鎮駅の駅舎を活用して特別展示が行われていた。現役の駅舎当時の切符売り場や宿直室などが残されていて、いい感じだった。しかし、その後何度か展示が行われたきり、駅舎は再び閉鎖されているようで残念だなと。
その点、この 「F1963」 は、ビエンナーレ期間が終わっても有効活用されるんじゃないかなと。
黒い球体の表面を透明の水が伝っているように見えたが、実は、表面を伝っているのは墨汁(▼)。球体に取り付けられたいくつものワイパーが墨汁をぬぐっては、また表面が墨汁で覆われ・・・を繰り返していた。下にたまっているのも墨汁。あまり近くに寄ると墨汁が飛び跳ねることがあります、という注意書きがあった。
とても広い空間に展示された作品の数々をじっくり堪能し、会場出口に到着。本当に見ごたえがあった。次にここで何か展示やイベントが開かれるときにも、是非見に来たいなと。
さて、「F1963」 に来たついでに、すぐ近くの高麗製鋼記念館(Kiswire Museum)も見学していくことにした。カフェ 「TERAROSA」 横の中庭にある階段を上って、
さらにそこから上に続く階段を上ると、高麗製鋼本社や記念館につながる通路がある。
通路から見下ろした工場の屋根(▼)。建物の中は展示空間やカフェにすっかり変身したが、こうして上から見ると工場だった当時の面影が強く残っているなと。
通路を進む。
つづく
Posted by dilbelau2 at 17:08│Comments(0)
│釜山ビエンナーレ