2021年11月10日

ブラボーなステージ 5

つづき

劇場の入口近くには小説にちなんだフォトゾーンも。机の上には 「仕事の喜びと哀しみ」 のケビンが好きなレゴも。

ブラボーなステージ 5

ブラボーなステージ 5

ブラボーなステージ 5

ファイルの背には 『仕事の喜びと哀しみ』 8篇のうち今回の演劇に使われた6篇のタイトルが(「助けの手」「やや低い」 以外)。

ブラボーなステージ 5

ブラボーなステージ 5

入場時はチケットとともに(コロナ対策用の)問診票も提出。著者のチャン・リュジンさんも観にこられていたので一緒に中へ。どの上演回も客の入りがよかったそうで、この日も間引き席以外は満席だったそう。

ブラボーなステージ 5

リーフレットの中にはキャストや練習風景、劇中に登場する用語の説明などが紹介されていた。

ブラボーなステージ 5

ブラボーなステージ 5

短編6篇を演劇にして100分で上演するということで、いったいどんな感じになるのだろうと思っていたが、非常にうまく構成された舞台だった。1篇ずつ順に上演するのではなく、6篇全部をいったんシャッフルしてからまた組み立てるような感じ。たとえば 「俺の福岡ガイド」 のジフンが、「幸せになります」 の主人公とクジェの同僚という設定になっていたり。全体がうまく融合していた。

最初はタンペレ空港で主人公が老人ヤンと出会う場面から。複数のストーリーを並行して進行させるので場面転換が多めだが、いかにも 「転換しています」 な感じではなく、転換自体も一つの見せ場のようにしていておもしろかった。

一人二役の役者さんも複数いたが、どの役者さんも非常に素晴らしい演技だった。以前、「仕事の喜びと哀しみ」 がドラマ化されたとき、デービッド役の男性が私のイメージより若くてイケメンだったので意外な感じがしたが、この演劇の役者さんは私のイメージしていたデービッドに近かった。間近で見たくて前のほうの席にしたので、役者さんの表情まではっきり見えた。

演出も演技もパーフェクトで、想像をはるかに超える素晴らしいステージだった。いったいどれくらい練習を重ねたのだろう。完璧な仕上がりだった。関係者の皆さんの努力に敬意を表したい。ブラボー!

ブラボーなステージ 5

翻訳を担当した小説の演劇を著者と同じ空間で観るという、なんとも贅沢なひとときだった。何度も繰り返し読んだとても愛着のある作品なので、舞台を観ながら小説の文章が思い浮かびジーンとした。舞台の余韻と興奮がいつまでも冷めなかった。

ブラボーなステージ 5

つづく



同じカテゴリー(ソウル)の記事
焼き魚の名店 16
焼き魚の名店 16(2025-01-14 09:00)

青瓦台の迎賓館 14
青瓦台の迎賓館 14(2025-01-13 09:08)


この記事へのコメント
この小説の短編それぞれ面白かったので、また読み返そうと思います!
Posted by ヒデ at 2021年11月10日 16:21
ヒデ さま

ありがとうございます!^_^
Posted by dilbelau2dilbelau2 at 2021年11月10日 17:50
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
ブラボーなステージ 5
    コメント(2)